注目！　セイコーマートで一番高いワイン、飲んでみた！　シャトー　トゥール　ド　ヨン2015

もう何度も全国的に取り上げられているセイコーマート

ホットシェフの実力もさることながら

道民にワイン文化を広めた立役者であることも

否定できない事実である

こんにちは、アラコンです

今回はセイコーマートに敬意を表して少し硬めの文体で始めてみました

何か綺麗な外人のお姉さんが「カバ、カバ、カバ〜」って歌っているCMや

「ボーーージョレイヌーボー」って言ってる長谷川初範さんのCMなど

知らない人にとっては何だかよくわからない言葉が

無意識に脳に刻み込まれている、このCM達の恐ろしさ

道民はセイコーマートのワイン戦略から逃れることはできないのです

セイコーマートの売れ筋ワインはおそらく言わずと知れた

「G7」シリーズであろうと思いますが

（安くて美味いワインの代名詞といっても良い）

今回は逆の観点から見ていきます

つまり「G7」があれだけ安くて美味いのなら

一番高いワインはどんだけ美味いんだ⁉︎　という話です

買ってみました

店舗によっては1000円以上のワインを扱っていな店舗もあります

狸小路2丁目店で購入

2000円以上のワインが6〜7種類くらいでしょうか

流石の品揃え

その中で一番高いのがコレ

シャトートゥールドヨン2015

税込みで3058円

3000円超えましたね

ボルドーのサンテミリオン地区のワイン

サンテミリオンのワインは多くがメルロ（ぶどう品種）主体です

カベルネに比べて滑らかで少し鉄っぽさや血を感じさせるブドウ品種

このワインはメルロとカベルネフランのブレンド

飲んでみましょう

色、すごく濃いです

赤と黒に少しだけ紫が混ざった感じです

味、すごく濃いです

「濃いワイン買ってきて」と言われてコレを買っていけば怒られることはありません

かといって南の地域のワインのシラーやグルナッシュのようなジャムっぽいような甘さは

全くありません

ただ味にすごく厚みがあるのでワインの輪郭が全然見えてきませんね

セラーに入れておいた物を開けたので温度は大体15度から16度

この温度だとあまり渋みは感じません

樽の香りやカベルネフランのピーマンのような香りも少し感じます

アルコール度数も高いのでその感じも最初は感じます

このヴィンテージ2015年はとても良かった年

ぶどうの糖度が上がり、皮の色も濃く、それでいて適度な酸味がある最良の年

この濃さも納得がいきます

つまり「濃くて甘くないワインを買ってきて」と言われたら

これを買っていけばいいのです

友人同士のワイン会だと1本だいたい3000円くらいまでと縛りをつけることが

あるかと思います

3000円だとシャンパーニュやボルドー5級のセカンド、トスカーナの濃厚ワインも手が届き始める価格帯です

その中でもメルロ主体のワインは安定感がありますね
（1000円代前半のフランスのメルロ主体のワインは軽くて酸味が強いものも多いのでおすすめしません、だいたいハズレます）

サンテミリオンって書いてあるもので3000円くらいだとだいたい美味しいです

ただ同じメルロでもポムロールって書いてあって3000円くらいだとちょっと難易度が上がります

さて、このセーコマワイン、シャトートゥールドヨンの話に戻ります

開けた翌日、少し飲んでみても前日とあまりかわらない印象

やっぱり厚くて濃い感じ、アルコール感もまだあります

そういう時は冷蔵庫で1時間ほど冷やします

渋み、酸味はちょっと増しますが輪郭が見えてきます

モヤッとした感じがなくなり

メルロの優しさ、柔らかさ

果実と樽の感じの調和を感じ取れます

美味しいです

もう少し複雑な感じが出てこれば

さらに抜群に美味しくなりそうです

つまりこういうことです

「セイコーマートの3000円のワインは熟成に十分耐えうる、というか熟成させるべきワイン、そうすれば3000円から6000円の価値に変化するワインである」

今買ってすぐ飲んでも美味しいけど

あと3年寝かしたり、5年ならなお複雑に美味しくなる

実はそういうワインでした

ちなみに2000円以上のセイコーマートの赤ワインを見てみると

全てがメルロ主体でした

やはり濃厚さと滑らかさがあり、カベルネよりも渋みが少ないことで

飲み頃が早く、しかも長期熟成が可能なこと

セイコーマートのワインのバイヤーの考え方が表れていますね

大好きですよ、セイコーマート

（狸小路2丁目にセイコーマートができて本当によかった）

アラコンでした

「G7」て響きがやけにしっくりくるのは「トライダーG7」の影響であると思われる

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